ダウ理論を初心者にも分かるよう図解入りで解説
ダウ理論について・・・名前に『理論』と付いているだけで、学歴のない私にとって拒否反応を起こしてしまいそうになりますよね。。。
ですが安心してください。
ここではバイナリーオプション初心者の方でも分かりやすいよう図解入りで解説していきます。
目次
ダウ理論とは?
ダウ理論とは『チャールズ・ダウ』という人が『市場での値動き』を理論的に評価するために提唱した理論です。
テレビでニュースを見ていると、為替相場のコーナーで『ニューヨークダウ平均株価~』などという言葉を聞いたことがあると思います。
これは、ダウ・ジョーンズ社(2010年にS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスの算出へ移行)が公表した、リアルタイムの株価平均型株価指数のことです。
ダウ理論の基本法則は全部で6つあります。
・平均は全ての事象を織り込む
・トレンドには3種類ある
・主要トレンドは3段階からなる
・平均は相互に確認されなければならない
・トレンドは出来高でも確認されなければならない
・トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
何だか難しそうに感じますが、バイナリーオプションはFXや先物取引と比べて超短期決戦。
『トレンドは明確なシグナルが発生するまでは継続する』が一番重要なんじゃないかと個人的に感じています。
実際はどうなんでしょうね~。チャールズさん
この人が1882年にダウ・ジョーンズ社を創設したチャールズ・ヘンリー・ダウ氏だ。
1889年にはかの有名な『ウォールストリートジャーナル』を発行している。
『ダウ理論を知らないプロの投資家はいない』と言われているほどのテクニカル分析の基礎とも言える理論です。
基本的にこの理論は長期的な取引において最も効果を発揮する分析手法だと思いますが、部分的にはバイナリーオプションでも十分に使えると思いますし、実際に使っている人も多いと思います。
では実際にバイナリーオプションにおけるダウ理論の活用法とはいったいどのようなものなのでしょうか?
順を追ってゆっくり説明していきます。
平均は全ての事象を織り込む
バイナリーオプションで使用されている為替レートや株価、物の値段など全ての価格はその市場に集まる多くの人々によって作られています。
少し話がずれますが、例えば某有名アーティストのプラチナチケットなどの場合、元の価格からして高いですが、大体の場合が用意された席数よりも行きたい人の方が多いですよね。なので、プラチナチケットなどの入手が難しいチケットは即完売になってしまい、オークションに出品されたりします。すると、販売価格3万円のチケットが5万円、10万円と価格が上がっていきますよね。
逆に、用意された席数よりも行きたいと思う人の方が少ない場合、3万円のチケットがそれ以上の価格で競り落とされることはありません。チケット販売ブースでも余っているので、わざわざ高い金額を出さなくても欲しければ手に入るからです。公園間近になってくると、オークションで出品されていたチケットは25,000円になり、20,000円になり・・・段々と価格が下がっていってしまいます。
これが需要と供給のバランスですよね。
為替のレートも同じようなことが起きるので価格が上下しているのです。
よく『アメリカの雇用統計発表』などと耳にすることがあると思いますが、重要な人物などが発表する『一言』などで為替レートが急激に上昇したり下落したりする場合があります。チャールズ・ダウ氏は『人為的な政府発表から自然発生的な災害まで、全ての事象の結果が反映されているものだ』と唱えていました。
指標発表などを利用した取引手法は俗にいう『ファンダメンタル分析』という手法です。
長期取引ができるFXも、短期取引のバイナリーオプションも『この先、どちらの方に価格が動いていくのか?』ということを予想しない事には始まりません。それが1分先なのか、5分先なのか、1日先なのか?1週間先なのか?など期間が違うだけで値動きを予想するということに関しては同じです。
なので、『指標発表の前後1時間は取引をしない』人や『指標発表を狙ってエントリーする』という人に分かれるのは手法が違うだけで、結局は『全ての事象の結果が反映されている』ものに対してアクションを起こしているということになります。バイナリーオプションでも、この法則は当てはまっていると思います。
トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
チャールズ・ダウ氏は『トレンドに従った売買によって多くの投資家は利益を得るのであり、トレンドに逆らった売買で利益を得るのは難しい』と唱えています。
そりゃあそうですよね。
上昇トレンド中にLowエントリーをして勝てる可能性はとても低いです。
BOを始めたころはこのことが分からずによく負けていました。
『逆張り』の場合はレンジ相場
『順張り』の場合は上昇トレンドまたは下降トレンド
勝とうおと思えば当たり前のことなんですが、最初のうちは分からなかったんですね。
上昇トレンド中のバンドウォーク時に『逆張り』
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当然、負けますよね?
それでも偶然勝つこともあるので、当たり前のことが分からないまま負け越してしまうこともよくありました。
下図を見てください。
上昇トレンドと判断されるのは、ローソク足が上昇しており、前回(間近)の高値を切り上げ、かつ下がった時に前回(間近)の安値を下回ることなく再上昇する。ということを繰り返している間です。
逆に下降トレンドは、レートが下がってきている時に前回(間近)の安値を更新し、かつ上昇しても前回の高値を上回ることなく下落し、また前回(間近)の安値を更新する。ということになります。
ですのでそれらの条件が揃い、『上昇トレンド』『下降トレンド』と判断できた場合は相場に逆らわず『順張り』でのエントリーするというのが『負けにくい』ための有効な手法だと言えます。
次に、上昇トレンドまたは下落トレンドが終焉し、トレンド転換ポイントだと判断されるのは次のようになります。
どちらもトレンド転換後にすぐ逆向きのトレンド方向へ進んでいるが、実際のチャートでは異なることがあるので注意が必要です。
『上昇トレンド』⇒ 転換 ⇒『レンジ相場 or 下降トレンド』
『下降トレンド』⇒ 転換 ⇒『レンジ相場 or 上昇トレンド』
また、転換して逆方向へ進んだとしてもすぐにまた元の方向へ戻ってくることもあります。
ですので、ダウ理論5つ目の基本法則『トレンドは出来高でも確認されなければならない』が当てはまるのだと思います。
トレンドは出来高でも確認されなければならない
ローソク足だけでトレンドを判断するのは、上記に挙げた『ダマシ』があるので危険です。
また、トレンド転換のシグナルが確認できるのが遅い。という欠点もあります。
なので『出来高』でトレンドがどの方向へ進もうとしているのか?を少し早めに予想する必要があるのですが、バイナリーオプションにおける出来高とは『オシレーター系のインジケーター』になってきます。
『トレンド系』のインジケーターも『トレンドの強さ』を確認するのにとても便利なテクニカル指標になりますが、RSIやストキャスティクスなどのオシレーター系インジケーターを合わせて使うことで、ある程度予想することができます。
ダウ理論が世に出てから100年以上が経過していますが、『相場の基本』と言われているように、21世紀になった現代でもとても多くのトレーダーが利用しています。
バイナリーオプションは超短期決戦なのでダウ理論だけで勝ち続けるのは難しいと思いますが、ダウ理論を身につけることで相場観も身に付きますし、移動平均線やグランビルの法則などと併用することで勝率はおのずと上がってきます。
何事も基本が大事ですので、是非ともこの機会にダウ理論マスターになってください^^
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