RSIの設定と使い方について
RSIはFXでもバイナリーオプションでも多くの方がチャート上に表示させている、オシレーター系のテクニカル指標です。
今回は、そんなRSIをチャートに表示させて設定する方法や、パラメーター(数値)、使い方などを解説していこうと思います。
目次
RSIとは?
RSIはRelative Strength Index(相対力指数)のそれぞれの頭文字をとってRSIと呼ばれている。
J・ウェルズ・ワイルダー・ジュニアという人が開発したオシレーター系のテクニカル指標である。
1978年に『ワイルダーの敵に勝る分析入門』という著書が発表されたが、その中で詳しく紹介されている。
↓ こちらがその著書の新刊
テキストというよりは図形や計算式が多く、本としては大判なために購入を考えている人は本よりもKinble版の方が良さそうです。
発表からすでに40年以上経過しているのに新刊となって発売されているほど、現代の相場においても通用し続けていることから、
同氏は他にも『ピボット』『パラボリック』『ATR』『ADX』『DMI』など多数のテクニカル指標を生み出している、まさに相場界の天才ともいえる人ではないでしょうか。
さらに、もう少し説明を加えてみると、
RSI (相対強度指数) は、テクニカル分析で最も人気のある指標の 1 つです。 RSI は、価格変動の強さと速度を評価するために使用されます。
RSIは一定期間内の騰落率を計算し、0~100の範囲で表します。一般に、RSIが70以上の場合は買われ過ぎとみなされ、価格は買われ過ぎとなります。 RSIの測定値が30を下回ると売られ過ぎとみなされ、価格が上昇すると予想されます。
RSIの計算式は以下の通りです。
RSI = 100 – (100 / (1 + RS))
ここで、RS は平均上昇率 (平均利益) を平均下落率 (平均損失) で割ったものです。
RS = (n 日間にわたる平均増加率) / (n 日間にわたる平均減少率)
一般的な RSI 期間は 14 日間ですが、他の期間 (7 日間や 21 日間など) も使用されます。 RSI は株式市場だけでなく、他の金融市場や商品市場でも使用されています。
そうかもしれません RSI は過去の価格データに基づいて計算されるため、過去の市場の動きに依存します。
したがって、RSIは単独で使用するのではなく、他のテクニカル指標やチャートパターンと組み合わせて分析する必要があります。価格トレンドの変化点や過熱の兆候を検出するためによく使用されます。
ただし、RSIは過去のデータに基づいて算出される指標であり、将来の相場の動きを完全に把握できる指標ではありません。判断力が重要です。
RSIの説明と見方
オシレーター系のテクニカル指標で、最も代表的なインジケーターの一つ。
『売られすぎ』『買われすぎ』の判断材料として使われ、逆張りに利用されていることが多い。
0から100の数値で生成され、デフォルトではパラメーターが『30』『70』に設定されている場合が多い。
上昇トレンドが発生するとRSIの数値が上昇し、下降トレンドの場合は逆に下がっていく。
数値が高ければ高いほど買われ過ぎの傾向が強く、数値が小さければ売られ過ぎの傾向が強いとの判断ができる。
一番有名だと思われるのが、
・数値70%以上(もしくは75%以上)のゾーンに来れば買われすぎなので売り(Lowエントリー)のシグナル
・数値30%以下(もしくは25%以下)のゾーンに来れば売られすぎなので買い(Highエントリー)のシグナル
本を見たりネットで調べているとそのように書かれていることも多いので、70%以上のゾーンに入ったから逆張りのローエントリー!!!で、負けてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか?
下記赤枠内では、RSIの数値が左の赤枠で『70%以上』右の赤枠が『30%以下』になっています。
70%以上になったからLowエントリーをした場合は、その次足から右肩上がりに上がってしまっているので負けてしまっています。ローソク足28本分までの間、ポジションを保有することができていればエントリーポイントよりも価格が下がってくるので勝つこともできますが、バイナリーオプションでは1分、3分、5分取引をしている人が多いと思いますので、ほとんどの人が負けてしまいます。
今度は右側の30%以下になったところでHighエントリーをした場合はどうでしょう。
その後、エントリーしたポイントを上回ることなく下がり続けてしまっています。
これがもしFXをしていた場合で、先ほどのように元の価格に戻るのを待っていた場合は大損ですよね。
このように、RSIの数値だけを見て逆張りエントリーをすることは非常に危険なエントリーとなる事がお判りいただけると思います。
RSIの計算式
RSIはサイコロジカルラインに改良を加えた進化版だと言われています。
まず、サイコロジカルラインの場合、設定期間(RSIのデフォルト期間が14日なので14日で例えます)の中で『上昇した日』と『下降した日』を計算し、それぞれの日数で上昇率もしくは下降率がどれくらいか?という方法で計算されていました。
この計算式でもある程度の上昇下降の勢いは調べられたのですが、徐々に上がり続けた相場が最終日に一気に下落してしまった場合など、設定期間内のトレンドはある程度合っていても、上昇の勢いや下降の勢いなどを知るにはあまり正確ではありませんでした。
そこで、
・毎日の前日比を計算する。
・上昇した日と下降した日に分ける。
・上昇幅の合計と下落幅の合計を出す。
・上昇幅の合計が全体の中でどれくらいの割合(何%)を占めるのか?を導きだしたのがRSIです。
これにより、『相対的』に見てどうなのか?という事が分かるようになりました。
なのでRSIの計算式は
RSI = 上昇幅の合計 ÷ (上昇幅の合計 + 下落幅の合計) × 100
という事になります。
計算式が理解できれば、RSIの数値が示している%がどういう意味なのか?という事が分かると思います。
・徐々に上がってきているのか?
・角度をつけて上がってきているのか?
計算式と意味を覚えてしまえば、RSIの見方が今までと少し違って見えてきたのではないでしょうか?
RSIでおすすめのパラメーター設定(数値設定)について
RSIをMT4のチャート上に表示させるには、メニュー上にある『ナビゲーター』のアイコンをクリック
左にインジケーター一覧が表示されるので、下の方にある『RSI』をチャート上にドラッグ&ドロップするだけ。
設定画面が出るので、お好きな期間に数値を設定して『OK』をクリック!
これでMT4のチャート上にRSIが表示されました。
設定数値(パラメーター)はあなたが使っている手法によっても異なりますが、デフォルトの『14』もしくは『20』『21』辺りが多く使われていると思います。
下記は『14』『20』『50』の期間を設定したRSIをMT4のサブウインドウに表示させてみました。
ぜひあなたの手法にあったパラメーターを見つけてください。^^
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